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 ―― ハッキリいって俺的にいうと異様に怪しいモノがあるよね ―― (三沢光晴調)

病んだ魂―ニルヴァーナ・ヒストリー/マイケル・アゼラッド(著)

 先日、マカロニの野郎と話した。Nirvana というロック・バンドの「Smells Like Teen Spirit」 (→Wikipedia 英文記事試聴音源あり)という曲のファンである同野郎は、おそらくは暫く前に「病んだ魂」/Azerrad, Michael・原著ロッキング・オン・出版というのを読んだんだそうな。日本語翻訳版である同書は 1994 年 9 月に初版が発行されていて、「カート・コバーン自殺後、著者が新たに書き下ろした最終章」が加えられている。僕も数年前に読んだっきり。

 Kurt Donald Cobain 氏 (→日本語の記事=書きかけ)が亡くなって 11 年以上も経ったんだな。僕はずっと 1994 年 4 月 8 日が彼の命日だったと勘違いしていたようで、それはホトケが発見された日付だった。検死後、その三日前が死亡日だと推定されている(参照)。

 尽く偶像視されてきたよな、彼。今日でもその一般的な扱われ方に然程変化はないだろう。まあ、一旦イコンとして意識され始めてしまえば、当人の意思をさておいて、世間の中のその存在意義は殆ど半自動的にデザインされていくわけだね。世の常だし、それも行き着くところまで行ってしまえば、むしろその方が一個人にとって自分の認識との差異を示す方法を考え易いかもしれない。彼の場合、死後はひ弱で無垢な殉職者みたいに紹介されたり(なんかピアノマン関連のゴシップ思い出すなあ)、生前は気鋭の破滅的ロック野郎、的な。なんだそりゃ。

 実際は、彼のようなエゴイストはそういった諸々のゴタゴタにも多少は慣れてきていて、そろそろ巧いコト建設的に何かカマシてやろうと目論んでいたんじゃないかと、僕のような疑り深いヤツは考えてみたりする。証拠とまでいえるかどうかは分からないが理由があるのよ。他殺の可能性を無視できないのね。僕が最初にその可能性を意識し始めてから久しいので、事実関係についてはあまり記憶が定かではない。改めてウラをとる必要があるが、確か Tom Grant 氏によると当時現場を検証したシアトル市警が即座に自殺と断定した際、その唯一の証拠は自宅の入り口の内側から鍵がかかっていた点だった。そんなの誰でもできるっちゅうねん。

誰がカート・コバーンを殺したか?/イアン・ハルパリン(著),マックス・ウォリス(著)

 同市警がこれまた即座に「遺書」だと断定した、例のマイ・マイ、ヘイ・ヘイ(下右)からの一節が引用された書置きには自殺に関する記述が無く、Kurt のサインも無いうえに途中から筆跡がチェンジ。そういう話は上の書籍に色々と枚挙されている。

CobainCase.Com - The Kurt Cobain Murder Investigation by Tom Grant        ラスト・ネヴァー・スリープス/ニール・ヤング&クレイジー・ホース

 「遺書とされている」文章は確か↓「JOURNALS」の中にキレイな写真で収められていたはず。

JOURNALS/カート・コバーン(著)

 で、↓「リヴ・スルー・ジス」/ホールは素晴らしい作品で僕も好きなんだけど Kurt 他界が公に報じられてから 1 〜 2 週間後に、「まるで計ったように(僕の言葉ね)」リリースされて馬鹿売れしたんだよな。

リヴ・スルー・ジス/ホール

 ↓のサンオツが最初に Courtney から $50,000 で Kurt を殺ってくれと依頼された故・El Duce 氏。生前、本人もそのことを公言しており(コレに収録されている)、その証言は嘘発見器もパスしていた。そして彼「も」、「Kurt & Courtney」/Nick Broomfield(監督)出演後、列車にはねられて死亡。怪しいなあ。

El Duce casually confesses to Broomfield

 ↓は Hank Harrison 氏。Courtney Love 氏の父親。必ずしも Courtney が手を下したとは断言しないが、Kurt の死は自殺によるものではなかったと、同映画の中できっぱり語った。

Hank Harrison 氏

 …って書き連ねていくとキリが無いわけだが、…僕が思っているのは、例えば「Smells 〜」が若者達の聖歌だと盲信してみたりとか、「病んだ魂」の表紙の思わせぶりな写真に対して安易に推測し過ぎたりとか… Kurt って人はそのテの観念とは全く異なる態度でいたんじゃないかと。だってアレだよ?「Smells 〜」なんてな、若造どもは頭が悪いぜ、お前ら馬鹿だぜ、やーいバーカバーカってなつもりだったらしいよ?それが何を間違ったか馬鹿売れしちまったもんだから今度は、お前らを馬鹿にしてんのにお前らがそれ買ってきてんじゃあねえよバーカ、ムカつくぜバーカバーカっつってショーで「Endless, Nameless」ってノイズの洪水ばっかり 30 分演ったりとかさあ。

 「Nevermind」という作品はラップに包まれた岩石のようだと表現していた人がいたが、尾崎豊の大リーグ版みたいな認識で加速していっちゃったら、作品も、その意図も、更には当人の死をもラップで包んでしまうことになりはしないだろうか。というか包まれてからもう 11 年以上経過したわけだが。ほら、グランジって造語にしたってさあ…

関連:
・Courtney Love - Wikipedia, the free encyclopedia
・Hole (band) - Wikipedia, the free encyclopedia
・CobainCase.Com - The Kurt Cobain Murder Investigation by Tom Grant
・(映画)Kurt & Courtney/Nick Broomfield
・"WFMU Playlists and Archive" で試聴可能な Nirvana の音源を検索
・"WFMU Playlists and Archive" で試聴可能な「Live Through This」の音源を検索
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Posted by garmonbozia at 16:38:27Comments(6)TrackBack(2) │音楽
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